目の前のリビングで勉強する子どもの姿に目をやると、キッチンで料理をしながら温かい気持ちになるという人も多いでしょう。子供が目の届くところで成長を見せてくれるのは、大変喜ばしいものです。そんな幸せに浸りながらも、子供の自立を促したり、思春期の心身の成長を考えたりすると、子供部屋の必要性を感じるのではないでしょうか。そこで今回は、子供部屋を与えるタイミングについてアンケートを実施しました。
【質問】
子ども部屋を与えるタイミングは?
【回答数】
幼稚園に入園したとき:7
小学校に入学したとき:56
中学校に入学したとき・それ以降:29
特に子ども部屋をつくらない:7
その他:1
学習机購入時が子供部屋の与え時
アンケートでは、「小学校に入学したとき」が最も多い結果となり半数以上を占めました。
・子どもの教科書や荷物を置くための部屋→「後片付けはここへ」という意識付けのために用意しました。祖父母から学習机を贈られたこともあって、場所の確保は不可欠でした。低学年のうちは単なる片付け部屋でしたが、高学年になると勉強部屋になりましたよ。自室に入ると気持ちの切り替えにもつながってよかったようです。(40代/女性/個人事業主)
・専用の勉強机を買った時点で、片付けや自宅学習の習慣を付けさせたかったので部屋を与えました。(30代/女性/パート・アルバイト)
・小学校に入ると、自分の机もほしいでしょうし、ものも増えるのでそのタイミングで子供部屋を作りたいと思っています。(40代/女性/専業主婦(主夫))
小学校入学時に学習机を購入する家庭は多いようですね。そのタイミングで子供部屋を与えると考えていることがうかがえます。学習机や子供の荷物を置くための部屋とするだけではなく、部屋を持つことをきっかけに、片付けなど自分のことは自分でするようしつけたいと考えていることが分かります。子供部屋があることで学習習慣も身についていくようですね。
パーソナルスペースの必要性を感じた時が、子供部屋の与え時
アンケート結果では、「中学校に入学したとき・それ以降」が二番目に多い結果となっており、「幼稚園に入園したとき」と「特に子ども部屋をつくらない」という結果が同数で次いでいます。
・小学生くらいまではリビングも寝室も一緒にしておきたいので。中学生くらいになると自分の世界を持つことが増えるから。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・いくら子供とはいえ、パーソナルスペースを持たせる必要はあると考えているが、早いうちに作っておくことに越したことはないと思う。(20代/男性/個人事業主)
・自分自身が子供部屋を与えられなかったことにより、家族の距離が近くなったと感じるため、自分の子供にも同じようにしたいと考えています。(30代/女性/正社員)
・部屋数が少ないため特別に個室を与えることが出来ない。残念です。(30代/女性/無職)
小学生までは密にコミュニケーションをとりたいという親の希望もあり、中学生になった頃に子供部屋を与えると考える人も多いようです。幼稚園などの早い時期に自立させたいと考える人もいますから、家庭により教育方針に違いがありますね。
保護者自身が子供部屋のない環境で育ちそのことに不満を抱かなかった場合、または子供部屋を作れない何らかの事情がある場合以外は、子供部屋を与えることを前提にその時期を考えていることもわかります。
子供部屋を与えるのは、しつけの一つ
アンケート結果では、子供部屋を与えないと答えている人は1割未満であり、9割を超える人が子供部屋を与えることを前提にその時期を考えていることが分かりました。子供部屋を与えることは、自立を促し、自分のことに責任を持たせるという、「しつけのひとつ」として考えている家庭が多いこともうかがえます。
子供の心身の成長状況や各家庭の教育方針により、子供部屋の与え時は異なるようです。そのタイミングを見計らうのも、子育ての楽しみのひとつなのかもしれませんね。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2018年04月02日~2018年04月16日
■有効回答数:100サンプル