ゼロエネルギーハウス、通称ZEHとは、住まいの省エネ性能の向上や太陽光発電によるエネルギーの創出によって、年間に家庭で消費するエネルギー量の収支をプラスマイナスゼロにする住宅のことです。2011年の東日本大震災による原発事故を皮切りににわかに注目を集めているこのZEHですが、果たしてどれぐらいの知名度があるのでしょうか?そこで今回はZEHという言葉を聞いたことがあるかどうか、アンケートを取ってみました。
【質問】
ZEH(ゼッチ)、聞いたことがありますか、知っていますか?
【回答数】
よく知っている:2
ある程度知っている:14
聞いたことはあるが何か知らない:9
聞いたことがない:75
ZEHって何?聞いたことがないという人が多数!
アンケートの結果、圧倒的多数の75%の人が「聞いたことがない」と回答しました。
・はじめて知りました。環境にも優しく地球温暖化などの問題もありかなり興味があります。(30代/男性/会社員)
・エネルギーゼロは、とても魅力的ですがコストが高そうなイメージがあります。(40代/女性/会社員)
・どのようにゼロエネルギーなのか仕組みについて興味があります。(50代/女性/専業主婦)
・興味はあります。ただ、どうしても損得勘定で動いてしまうので、プラマイゼロと記載してありますが、ZEHを導入して採算が取れないようならいりません。(30代/男性/会社員)
・初めてきいた。 ゼロエネルギーがよくわからないがエコなら興味ある。(30代/女性/専業主婦)
多くの人にとって、ZEHという言葉はまだ耳慣れない言葉であることがうかがえます。またどのようにしてゼロエネルギーを実現できるのか、実際に取り入れたら逆にコストが高くつくのでは、など疑ってかかっている人も多いことが分かる結果となりました。まだ普及していない言葉だけに、その信憑性についてはどうしても疑心暗鬼になってしまいますよね。省エネ+創エネというのは多くの人にとって魅力的なことでしょうから、言葉の普及に加えてその仕組みの具体性についてもより深く認知されていく必要があるのかもしれません。
少しだけなら聞いたことはある、という人も。
一方で、「ある程度知っている」と回答した人や「聞いたことはあるが何か知らない」と回答した人もいました。
・住宅展示会で、ZEHの家の展示をしていたので、ある程度のことは把握している。(40代/男性/自由業・フリーランス)
・経済産業省(資源エネルギー庁)のホームページにZEHのことが書いてありました。(40代/男性/会社員)
・何かの番組かあるいは雑誌で読んだと思いますが、具体的な内容まではわかりません。(40代/女性/無職)
・住宅会社の新聞広告ででかでかと載っていたが、あまり興味がなかったのでよく見なかった。(30代/女性/専業主婦)
住宅展示会やインターネットのホームページ、テレビ番組や広告などメディアに取り上げられることでZEHのことを知った人も多いことが分かります。住宅展示場で担当者から直接説明を受けたり、自分でインターネットを検索して調べた人はZEHについてある程度理解している一方、テレビ番組や広告などで偶然知った人の中にはあまり興味を持てなかったという人もいるようです。とは言え「知っている」と答えた人の多くが「良く知っている」と回答するには至っておらず、より広く深い情報を求めている人の多いことが分かる結果となりました。
環境問題やエネルギー問題に関心の高い人は多い!
今回のアンケートでは、大半の人が「聞いたことがない」と回答する結果となりました。しかし初めて聞いたという人の中でも興味があるという回答をした人が多く、今後この言葉の社会への浸透次第によっては多くの住宅で取り入れられていくようになるかもしれません。
実際アンケートからも、ZEHという言葉は初めて聞いたものの環境問題やエネルギー問題については高い関心を持っている、という人の多いことがうかがえました。
東日本大震災の時に電力不足が引き起こした事態をまだ覚えている人もいるでしょう。今はまだ知名度の低いZEHですが、持続可能な未来のためにも、より社会へ普及してゆくことが望まれているのではないでしょうか。
- 調査地域:全国
- 調査対象:年齢不問・男女
- 調査期間:2016年09月14日~2016年09月28日
- 有効回答数:100サンプル